街の商店街を美術館にしてしまおうというイベントで、約1ヶ月行われます。
今年は過去二回のイベントに出展した4人をfeatureingし、それぞれの作家の作品を商店街のお店の中にディスプレイしていました。
造形作家の渡辺氏、サウンドアーティストの松本氏、書家の沢村氏、現代美術家の鎌田氏の4人が、商店街のそこらじゅうに作品を展示、見物はさながら宝探しのようでした。
今日は二日目で、最初の日曜日ということもあり商店街は人で賑わっていました。
何気ない風景の中に、何気なく展示されている、ということがかえって新鮮で、畏まった美術展とは違う微笑ましい光景となっています(しかし4人の作品は必ずしも微笑ましいというものではなく、きちんとしたモダンアートであります)。
印象に残ったのは、鎌田氏の作る小型ダイチャン人形が銀行ATMコーナー跡に何体も置かれていて、手を叩くと一斉に奇声を上げて小刻みに動き出すという展示には爆笑してしまいました。
ダイチャン人形は、「キモカワイイ」などといわれていますが、人間のある一面を鋭くデフォルメしたものであり、異様さの中にも見る人が親近感が沸いてしまうのではないかと思います。
渡辺氏の作品が薬局のディスプレイに置かれていたのにはじめは気づきませんでした。
そのくらい店に溶け込んでいたのが不思議で、でもなんとなく納得。
手に入れられないと思いますが、英語教室の裏にあるギャラリーにあったリトグラフの連作は欲しくなってしまいました。
商店街でちょっと買い物もしてみまいた。
近所のスーパーで時々見かける醤油・味噌の「ササチョウ」に寄ってみる。
当然だが、味噌と醤油が売っているが、その傍らに味噌せんべいが売っていた。
試しに一袋購入。
さっき食ってみたが、味噌が香ばしく、サクサクと二枚も食ってしまった。
美味い。
続いてこの人形のある猿渡酒店。
ここではプリン同盟というプリン愛好家が作ったプリンを買った。
濃厚ゴマ風味のチャロ(ここの犬)のプリン、カラメルソースと一緒に口に入れると美味いです。
プリンの他、チャロの日本酒ワンカップ(洒落か?)、プリン同盟のバッチなども売られていた。
この酒屋も会場になっていて、書、サウンドアート、オブジェが昔ながらの町家に展示されています。
引き続き買い食い。
近所の食堂へ。
ここは大判焼、たこ焼きも売っている食堂。
ちょいと小腹を埋めるためにたこ焼きを購入、15個入りで400円なり。
たこ焼きというとソースとマヨネーズが関西では定番でしょうが、ここではしょうゆ味。
食い応えのあるたこ焼きにほんのりおしょうゆ味。
岩手の田舎にいるんだなぁと実感するひと時・・・
萬鉄五郎美術館から西日の当たる土沢の集落を見渡す。
それはもうすぐ冬が来る前、一時の祭りの余韻のようであった。